PIGが好きな訳は・・・

前回の更新でマリブチップに触れましたが、本日は、そのマリブチップのお話の前に筆者が「PIGが好きな理由」みたいな事を綴らせて頂きたいと思います。

 

PIGの魅力は一言では云い表わす事は出来ませんが、何と云っても、最大の魅力は「造形」にあると思います。

PIGはその名の通り、豚から来ている訳ですが、特徴的なD型のフィン、通称ハーフムーンも魅力の一つであります。

 

1959年を皮切りに多くのサーフボードメーカーが鎬を削る様になったカリフォルニアのサーフィン市場ですが、どのメーカーも他社との差別化を図る為にフィンの造形には特に力を入れたと云われています。

 

筆者は、このハーフムーンと呼ばれるDフィンを見ているだけでもビールの本数が増えてしまう程魅了されてしまう「変態的な目線」でPIGを拝んでいたりしています。

 

そんなPIGですが、1990年代の日本のサーフシーンではメディアには殆ど登場していません。 

 

クラシックボードと称されたジャンルのボードに、時折ハーフムーンが装着されたボードが存在する程度で、「PIG」の文字をサーフマガジンの誌面から見つけ出す事は非常に困難な時代でありました。

 

実際にPIGの生みの親であるデイル・ベルジーのラインナップにもPIGを意識したボードはありましたが、PIGと呼ばれるジャンルのボードは存在していませんでした。

 

今思うと、そんな時代ですから筆者も当然PIGの事など判らず仕舞いで、ベルジーのニュー・トラディッショナルやモダン・クラシックを始めとするハーフムーンを纏ったボードをPIGだと思って好む様になったのかも知れません。

  

造形以外でPIGの魅力を挙げるならば、レジェンドと称される殆どの者達がリアルタイムでPIGに乗っていた事もあります。

ドナルド・タカヤマ、マイク・ヒンソン、ランス・カーソン等、時代を超えたヒーロー、レジェンドも、皆PIGからサーフィンを始めた事も筆者がPIGに魅了される要因だったりします。

 

また、PIGはロングボードの基本である「足使い」を必要とするジャンルのボードである為、筆者の様な初級者にとっては上達への「近道」的なボードである事も一つで、筆者にPIGの乗り方をレクチャーしてくれた方の「PIGを制すればロングは制する事が出来る」の言葉を信じて、今もなお海上でアタフタとPIGと格闘している次第です。

 

そんな、PIGがある時を境に急に脚光を浴びる様になりました。

一体に何故?

次回はそんな事を綴ってみたいと思っています。

 

SUSF A PIG